愛してるよ

のんびり育児と田舎暮らし

     言葉の力「愛してるよ」

次男が自閉症の診断を受ける前、
会話のできない次男は、かんしゃくを頻発し、
私は理由もわからないまま、振り回されていました。


また、長男もかまってもらえない寂しさから
わざと悪いことをして、私の気を引こうとしていました。


一番かわいい盛りの我が子に対して、
冷たい感情しかもてない自分を責めつつ、
何としても子どもたちをさなくてはいけないという思いから、
毎日繰り返し「してるよ。」と子どもたちに言い続けるようになりました。


「愛してるよ。」というと
うれしそうに「うん。」と答える長男の笑顔を支えにして、
全くの無反応の次男にも、日に何度となく話かけていました。


ある日、長男が見たいテレビがあるけど、
次男がいると落ち着いて見られないと言うので、
30分ほど、次男を連れて散歩に行くことにしました。

晩秋の月がこうこうと輝く夜でした。

少し前までの次男は、歩き始めたら鉄砲玉で、
自分の行きたい方へ行ってしまい、
とても幼児とは思えない速さで、
キロ程度は平気な顔をして歩いていました。


ですから、散歩の時は小走りで次男の後をついて行き、
疲れて座り込んだところで、夫に電話して、
車で迎えに来てもらっていました。


それがこの頃ようやく落ち着いて、
私が「こっちに行くよ。」と言えば、指示に従えるようになっていましたが、
手をつないではもらえず、並んで歩くのも嫌なようなので、
いつも数歩後をついて行っていました。


この日も次男は私の少し前を早足で歩いていました。


私は次男の背中に、

   「少し寒いね。」
   「お月さんきれいだね。」

と声をかけていましたが、
返事もない次男にかける言葉が見つからず、
また、いつものように

   「愛してるよ。」

と言いました。


   1日に30回は言ってるだろうから、
   ざっと7000回は言ってるよな〜。
   1万回言えば願いが叶うかな〜

と思いつつ、 少し歩いては、

   「愛してるよ。」

と言っていました。


すると、しばらくして、次男がふと足を止め、
私が追いつくと、彼は私の手をとり、前を向いたまま、

  「愛してるよ。お母さん。」

と答えたのです。


そのときのうれしさは、言葉にはできません。
初めて会話した瞬間でした。
今でも、そのときのことを思い出すと胸がいっぱいになります。


何か辛いことがあっても、そのことを思い出すたびに、
「大丈夫、きっと思いは届くから。」
と自分を励ますことができるようになりました。


あれから3年。
「手をつないで歩く」ということが、
どんなに幸せなことか、心から感じています。


そして、今では、私のほうがたくさん

   「愛してるよ。お母さん。」

と言われるようになりました。









次男とよく散歩した道
多動がひどい時は
ただひたすら
前を見て歩いていました

今では、田んぼの中の
おたまじゃくしや
あぜ道の花を見つつ
楽しみながら歩くことが
できるようになりました









大好きな消防車
リバーフェスティバルに
家族で行きました

多動がようやく治まった頃
イベントを楽しむことが
できました









将来は「消防車」に
なりたいと
言っていた次男です。
(消防士じゃなくて・・・)

消防士さんの服を
お借りして
ハイ、ポーズ










次男に絵本を読んで
あげている長男
やさしいお兄ちゃんです
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