のんびり育児と田舎暮らし

猫の修〜ペットの思い出


私がその子にであったのは、中学3年生の春。
彼は生まれて1ヶ月の子でした。

の名前は、修(シュウ)。
お母さん猫の飼い主で、おとなりさんで、同じクラスだった
Mちゃんが名付け親でした。

5匹生まれた猫の赤ちゃんたち。
どの子もとてもとてもかわいくて、選びきれずにいたとき、
Mちゃんが一番りりしいからと、
修を私の手に乗せてくれたのです。

しっぽがすっと長く、顔立ちのきれいな猫でした。

でも、まだちっちゃくて、弱々しくて、
りりしいとは言いがたく、
壊れ物を運ぶように、家に連れて帰りました。

はじめは、ミーミー鳴いてお母さん猫を探し、
かわいそうでしかたありませんでした。

すぐおとなりにお母さん猫がいるので、
ちょっと里帰りさせてあげたかったのですが、
それでは、家になつかないからと、
家中を締め切ってがまんさせました。

修のお世話は私が一番多くしたつもりなのに、
最初になついたのは母にでした。
やっぱり、猫にとって、食事の世話をする人が
1番大切なのですね。

手のひらにちょこんと乗るほどのチビ猫の修。
かわいくてかわいくて、写真を撮りまくりです。
ほんのちょっとしたしぐさや表情でも、
残しておきたいと思いました。

修はいつも私といっしょに眠りました。
夏は私のお布団の上にダラーと伸びていて、
冬はお布団の中にもぐりこみます。

私はいつも布団のはしっこに小さくなって、
「ちょっと態度でかくない?」と文句を言いつつ、
温かな重さを感じて、幸せな気持ちになりました。

1年もたつと、チビ猫だった修はすっかり大人になりました。
とてもりりしい美猫です。(親バカですね。笑)

けれど、他の雄猫と縄張り争いをするのでしょうか、
怪我をして帰ってくるようになりました。

その度に獣医さんに連れて行くのですが、それが一苦労!
抱いて車に乗ると、怖がって私を引っかくのです。
動物病院につくころには、私も傷だらけ・・・

数回、動物病院通いをした後、
ぱったりと怪我をして帰ることがなくなりました。
きっと縄張り争いに勝ったんだと巷の噂。
(家族の中だけですけど・・・笑)

朝食後に町内の見回りに行き(たぶん)、
帰ってきてからお昼寝。
夕方、母の足元に絡みついてご飯の催促。

夜は家族のそばに丸くなって、時々耳をピクッとさせて、
団欒に参加していました。

そんな修とのお別れの日は、突然やってきました。
我が家に来て3年。
大雨の日でした。

夕食の時間に帰ってこなかった修は、
夜になってもどってきました。
前足から血を流し、ずぶぬれです。

お風呂で身体を洗い、血は止まったようだけれど、
前足が腫れています。

動物病院に行こうか、どうしようかと迷ったけれど、
外はどしゃぶりなので、
明日の朝、連れて行こうと言うことになりました。

いつものように私の布団の上に丸くなった修は、
しきりに前足をなめていましたが、
やがて、喉を鳴らしながら眠ってしまいました。
それが、修との最後の時間でした。

朝、私が目を覚ました時、彼はもういませんでした。
近所をあちこち探したけれど、見当たりません。
朝ごはんも食べずいなくなるなんて・・・

     きっと、昼には帰って来るよね・・・

そう言い聞かせて学校に行き、
授業が終わると、とんで帰ってきました。

     「修は?」

帰るなりそうたずねる私に、
母は残念そうに、まだ帰っていないと伝えました。

     「そのうち、帰って来るよね。」

そう、母と話し、修の帰りを待ち続けました。


しかし、修は帰ってきませんでした。
次の日も、次の日も、その次の日も。 

1週間がたち、2週間がたち・・・
1月もした頃、ようやく修がもう帰ってこないことを
受け入れることができました。

それでも、似た猫を見ると、

        「修。」

と呼びかけてしまいます。

たった3年しか一緒にいなかったけど、
彼は、家族は家族の一員でした。

抱っこが嫌いだったけど、
自分からひざの上に乗るのは大好きだった修。
朝の支度の度にバタバタしている私を、
何やってるんだ?というような目で眺め、一あくびする修。

思い出すだけで心がほんわり温かくなります。

またいつか、君のような男気のある猫に出会えるといいな・・・











残念ながらデジカメで撮った
修の写真がありません。
この子は修に良く似た子猫。
素材屋さんからお借りしました。














小さいときは、好奇心旺盛。
庭にいる虫の動きに
おっかなびっくり















大人になってからは
よく物思いにふけっていました
ピアノに映る自分の姿に
見惚れているときも・・・
ナルシストです















りりしい姿の猫でしたが、
おっちょこちょいな面も。
掃除機の音に驚いて、
ダッシュで逃げる時、
下駄の鼻緒に足を引っ掛け、
転んだことも。















私が落ち込んでいる時は、
それとなくそばに来てくれました。

見上げる目が
大丈夫だよと言っているよう


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